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「切創=ガラスや金属等の鋭利な物に触れた際に起きる切り傷」に対して、
一定レベルの耐久性があり作業者を守る性能の事です。
どうやって耐切創性をもたせるか
素材に「切れにくい繊維」を使用することで、耐切創性の機能を持たせる事が出来ます。
高強度ポリエチレン(HPPE) | 通常のポチエチレンより分子量が大きく耐切創性が高いポリエチレン繊維 高熱には弱い 次亜塩素酸等による漂白は可能な場合が多い |
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アラミド繊維(ケブラー®) | ポリアミド系樹脂の総称で、耐熱性と軽度の耐摩耗性・耐切創がある合成繊維 次亜塩素酸等による漂白は不可の場合が多い |
上記2素材と組み合わせ使用される事が多い素材
ガラス繊維(グラスファイバー) | ガラスを融解して射出し、細い繊維状にした繊維 |
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金属繊維(スチール) | ステンレスやタングステンなどの金属を、細い繊維状にした繊維 |
バサルト繊維 | 玄武岩を融解して射出し、細い繊維状にした天然繊維 |
ゲージとは編み機の針の密度を示す単位で、1インチ(2.54㎝)間にある針の数をゲージと言います。
太い
細い
ゲージ数が多くなればなるほど、同じ素材の糸の場合は細くなり柔軟性があります。
ゲージ数が少なくなればなるほど、同じ素材の糸の場合は太くなりシッカリとします。
厚みは使用する素材によっても変わりますので、同じゲージ数でも商品により厚みは変わります。
現在、耐切創手袋について日本に工業規格がない事から、耐切創手袋の選定をする際には、他国の工業規格を参考にする事が一般的となっています。その中でも、機械的リスクに対する物性強度を評価する『EN388:2016』という欧州規格(EN規格)があり、このEN規格を参考にする事が日本では広く用いられております。
弊社では「EN388:2016」に準拠した性能表示 をしています。
EN388:2016の性能表示マークについて
例)No.632 耐切創カットバリア ブルー 18ゲージ ノンコート の場合
EN388
EN388規格とは、欧州連合によって制定された「保護手袋の機械的物性強度を評価する規格基準」です。
EN388規格 には旧規格の『EN388:2003』と新規格の『EN388:2016』の2つがあります。
EN388:2003(旧規格)
『耐摩耗性』『耐切創性(回転刃試験)』『耐引裂性』『耐突刺性』の4項目での実測値をもとにした保護手袋の機械的物性強度を評価する規格として2003年に「EN388:2003」が施行されました。
しかし施行された2003年から、耐切創目的で使用される素材の性能が大幅に向上していった事で、「耐切創性」を測定する回転刃試験(クープテスト)において、(試験で使用する)回転刃自体が試験中に綻びが生じる事が起こるようになり、正確な数値が測定できなくなっていきます。
EN388:2016(新規格)
EN388:2003では実情と合わなくなっていった事で、耐切創性を測定する「回転刃試験(クープ試験)」について、より実践的な試験方法に見直しを行い、これに合わせ、耐切創性を測定する試験として平刃を用いた「TDM試験(EN ISO試験)」と 衝撃性を試験する「耐衝撃試験」の2つの項目も追加し計6項目で、より実情に合った規格として2016年に「EN388:2016」と改正をされました。
同じ EN388規格でも 旧規格と新規格では下記の通り試験内容に違いがあります。
必ず「新規格 EN388:2016」の試験結果を元に商品の選定をお願いしております。
試験布を測定台に固定し、5N(ニュートン)の荷重で回転刃を動かし、布を切断するまでの往復回数を測定します。
これを標準布と交互に行い、出た数値を比較して評価値を算出します。耐切創レベルは6段階(レベル0~5)で表します。耐切創性が高い場合に、回転刃が鈍化していき正確な測定値がでにくい。
改正後、試験方法が一部変更になりました。※基本的な試験方法は❶クープテスト(EN388:2003)と変わらない
変更点
耐切創レベル | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
---|---|---|---|---|---|---|
評価値(index) | <1.2 | ≧1.2 | ≧2.5 | ≧5.0 | ≧10.0 | ≧20 |
弱強
試験布を測定台に固定し、試験刃(平刃)を用いて、荷重(ニュートン)を変えて20mm長を切断するのに必要な荷重(ニュートン)を算出します。そこから、算出したデータから測定を行い、評価値を決定します。耐切創レベルは6段階(レベルA~F)で、耐切創試験(TDM試験)に表示をします。
※クープテストの結果が参照できる場合、EN 388 ISO 13997 TDM試験は任意になります。
耐切創レベル | A | B | C | D | E | F |
---|---|---|---|---|---|---|
評価値(N) | ≧2 | ≧5 | ≧10 | ≧15 | ≧22 | ≧33 |
弱強
例:X/C
左側は回転刃試験(クープテスト)の値です。右側は平刃試験(TDMテスト)の値です。
上記例の場合、左側に表示されている「X」は、回転刃試験(クープテスト)が「参照不可」という意味です。
上記例の場合、右側に表示されている「C」は、平刃試験(TDMテスト)で「レベルC」という意味です。
耐切創手袋では、耐切創性レベル以外も重要です。
耐摩耗性(すり減りにくさ)
試験サンプルを規定の研磨紙で摩耗し、貫通するまでの摩擦回数を測定します。レベル1から順番に試験し、損傷した摩擦回数で耐摩耗レベルを0~4で評価します。
摩擦回数(回) | <100 | 100≦ | 500≦ | 2000≦ | 8000≦ |
---|---|---|---|---|---|
レベル | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
耐摩擦レベル
低高
回転刃による耐切創性(切れにくさ) ※クープテスト
基準布と試験サンプルに一定荷重をかけて、貫通するまでの刃の往復回数を測定します。基準布との比較から算出された“指数値”をもとに耐切創レベルを0~5で評価します。
耐切創性 | <1.2 | 1.2≦ | 2.5≦ | 5.0≦ | 10.0≦ | 20.0≦ |
---|---|---|---|---|---|---|
レベル | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 |
耐摩擦レベル
低高
耐引裂性(裂けにくさ)
短冊上にした試験サンプルを、切れ目に沿って一定の速度で引き裂き、引き裂くのに要する強度(N)を測定します。
4回測定し、その中の最低値でレベルを0~4で評価します。
引き裂き強さ(N) | <10 | 10≦ | 25≦ | 50≦ | 75≦ |
---|---|---|---|---|---|
レベル | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
耐摩擦レベル
低高
耐突刺性(突き刺しにくさ)
試験サンプルに対して試験針を一定の速度で突き刺し、突き刺すのに要する強度(N)を測定します。
4回測定し、その中の最低値でレベルを0~4で評価します。
突刺強さ(N) | <20 | 20≦ | 60≦ | 100≦ | 150≦ |
---|---|---|---|---|---|
レベル | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 |
耐摩擦レベル
低高
平刃による耐切創性(切れにくさ) ※TDM試験
平刃を一方向にスライドし、加える荷重と試験サンプルが貫通するまでの刃の動いた距離を測定します。
測定した実測値から耐切創性レベルをA~Fで評価します。
N(欧州) | 2N | 5N | 10N | 15N | 22N | 30N | - | - | - |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
欧州(EN ISO) | A | B | C | D | E | F |
耐摩擦レベル
低高
耐衝撃性(瞬間的な力への耐久性)
試験サンプルに対して、規定の重りを落下させ一定の衝撃エネルギーを加え、
破損しないかどうかを測定します。合格(P)か不合格(無記)で評価します。
衝撃への耐久性 | 合格 | 不合格 |
---|---|---|
表示 | P | 無記 |
弊社HPよりお問い合わせください
お問い合わせNo.621
耐切創カットバリア ブラック ノンコート
耐切創レベルC(EN388:2016)。抜群の柔らかさ、抜群の作業性。
No.632
耐切創カットバリア ブルー ノンコート
耐切創レベルC(EN388:2016)。柔らかく抜群の作業性。
No.635
耐切創カットバリア ブルー PUコート
耐切創レベルC(EN388:2016)。柔らかく抜群の作業性。
No.653
耐切創カットバリア バサルト ノンコート
耐切創レベルD(EN388:2016)。高い耐切創性でハードな作業にも。
No.656
耐切創カットバリア バサルト PUコート
耐切創レベルD(EN388:2016)。高い耐切創性でハードな作業にも。
No.657
耐切創カットバリア バサルト ニトリルコート
耐切創レベルD(EN388:2016)。高い耐切創性でハードな作業にも。
No.658
耐切創カットバリア ブルー バサルトロング ノンコート
耐切創レベルD(EN388:2016)。耐切創性の高いロング手袋。