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弊社の使い捨てマスクは素材に不織布を使用した不織布マスクであり、次のように2種類に大別されます。
■3層式マスク:風邪や花粉防止用で使われている『フィルター層がある』マスク
■2層式マスク:食品工場などで使われている『フィルター層がない』マスク
3層式マスクは、高性能フィルターを不織布2枚で挟んだサンドイッチ構造となり着用者が高性能フィルター層を通して呼吸することで、飛沫による感染や花粉の通過を防ぐことを目的としたマスクで、新型コロナウイルス流行時に多くの人が使用したマスクです。
(該当品番:No.2860, No.2875, JM-W 等)
2層式マスクは、不織布を2枚重ねた構造となり、フィルター層はなく、着用者のつば等が口から出ることなどを防ぐことを目的として、食品工場などで着用されることが多い通気性の良いマスクです。
風邪・花粉の防止を目的として2層式マスクを着用しても効果は低いです。
(該当品番:No.2820, No.2822, No.2833 等)
使い捨てマスクの着用方法については、主に「耳掛け」・「頭掛け(オーバーヘッド)」の2種類があります。
マスクで一番馴染みのある 耳にかけるタイプで、着用・脱着が簡単であるメリットがあります。
デメリットとしては、長時間着用すると耳が痛くなる場合があります。
「耳掛けタイプ」では、耳ゴムの 太さ・種類・伸び力等が各メーカーで様々ありますので自分に合ったものを選ぶ事が重要になります。
(該当品番:No.2860, No.2875, No.2820 等)
食品工場・手術用のマスクなどでは、頭掛けタイプも多くなります。
耳掛けタイプと比べると着用・脱着に少し手間がかかるデメリットがありますが、長時間の着用をしていて耳が痛くならないメリットがあります。
(該当品番:No.2822, JM-WOH 等)
使い捨てマスクにはさまざまな形状があり、代表的な4種類をご紹介します。
マスク本体の3つの折り目(プリーツ)が下を向いている形状
(該当品番:No.2850, JM-W 等)
口元が一番高くなるようにΩ型に折り目(プリーツ)がついている形状
(該当品番:No.2860, No.2820 等)
顔のかたちに沿うように設計された立体形状
(該当品番:No.2876 等)
口元に空間ができ、話しても口に貼りつかない立体形状
(該当品番:No.2875 等)
その他にも、N95マスク・防塵マスクなどで多いカップ型・アヒル口型などもあります。
日本では、花粉症対策などによりCOVID-19発生以前からマスクが普及しており、消費者の認知度、識別力も高い市場でした。
一方、2021年まで公的規格が整備されておらず、各メーカ独自の試験方法による品質表示情報を元にマスクの性能を判断せざるを得ない状態でした。
このため、マスクの性能及び試験方法について標準化を図り、使用者が安心して購入できるよう、2021年6月に医療用及び一般用のマスクを対象とした『JIS T9001(医療用及び一般用マスクの性能要件及び試験方法)』、感染対策に従事する医療従事者用のマスクを対象とした『JIS T9002(感染対策医療用マスクの性能要件及び試験方法)』が制定されました。
国際的には、米国試験材料協会(ASTM)が策定する『ASTM規格』が規格基準となり日本メーカー品でも海外向けにも販売しているマスクやJIS規格制定前から販売されているマスク等では、JIS規格ではなく、ASTM規格が表示されているマスクもまだまだ多く販売されています。
JIS規格とASTM規格のマスクで、どちらが優れている等はありませんが、JIS規格、ASTM規格を商品パッケージで確認することができるマスクを基準にして選ぶことをお薦めします。
※ 2層以下のマスクについては、公的な規格基準は存在せず、各メーカーで独自の規格基準となります。
微小粒子や飛まつ等の体内への侵入を防御・空気中への飛散を防止することを目的とした、医療用マスク・一般用マスクについての規格です。
JIS T9001には『医療用マスク(クラスⅠ・Ⅱ・Ⅲ)』と『一般用マスク』の2つの規格があります。
医療用マスク
一般医療、介護などに従事する方々が使用するマスクについて規定しています。
医療用マスクに必要な 捕集性、人工血液バリア性について、クラスⅠ、Ⅱ、Ⅲの3つにクラス分類し、また、共通の通気性、安全性・衛生性を規定しています。
(該当品番:No. 2875, JM-W 等)
【JIS T9001 医療用マスクの品質基準】
項目 | 品質基準 | ||
---|---|---|---|
クラスⅠ | クラスⅡ | クラスⅢ | |
微小粒子捕集効率(PFE)(%) | ≧95 | ≧98 | ≧98 |
バクテリア飛まつ捕集効率(BFE)(%) | ≧95 | ≧98 | ≧98 |
ウイルス飛まつ捕集効率(VFE)(%) | ≧95 | ≧98 | ≧98 |
圧力損失(Pa/cm2) | <60 | <60 | <60 |
人工血液バリア性(kPa) | 10.6 | 16 | 21.3 |
遊離ホルムアルデヒド(μg/g) | ≦75 | ||
特定アゾ色素(μg/g)a) | ≦30 b) | ||
蛍光c) | 著しい蛍光を認めず |
一般用マスク
一般消費者が使用するマスクです。
4つの捕集機能(微粒子状物質、バクテリアを含む飛まつ、ウイルスを含む飛まつ、花粉粒子)と圧力損失(通気性)、安全・衛生項目を規定しています。
(該当品番:No. 2860, No.2850 等)
【JIS T9001 一般用マスクの品質基準】
項目 | 品質基準 | |
---|---|---|
微小粒子捕集効率(PFE)(%) | ≧95 | 製品にて機能を標ぼうする項目について、実施する。 |
バクテリア飛まつ捕集効率(BFE)(%) | ≧95 | |
ウイルス飛まつ捕集効率(VFE)(%) | ≧95 | |
花粉粒子捕集効率(%) | ≧95 | |
圧力損失(Pa/cm2) | <60 | |
遊離ホルムアルデヒド(μg/g) | ≦75 | |
特定アゾ色素(μg/g)a) | ≦30 b) | |
蛍光c) | 著しい蛍光を認めず |
医療施設において感染症にり患している患者等に対し、手術、治療又は接近する医療従事者などが使用するマスクについての規格です。
感染対策医療用マスク
感染対策に従事する医療従事者の方々が使用するマスクについて規定しています。
人工血液バリア性等の付加性能の有無でタイプⅠ、Ⅱに分類し、性能要件とその試験法に加えて、安全・衛生面も考慮して規定しています。
(労働安全衛生法での防じんマスク用途ではありません。)
一般財団法人 カケンテストセンター (https://www.kaken.or.jp)
PFE・BFE・VFEなどの数値が高くなるにつれ防御性能は上がりますが、呼吸がしにくくなる傾向もありフィルターを通して呼吸する事で効果を発揮できますので、着用する環境に合わせ呼吸のしやすさ(圧力損失の試験結果)なども考慮し、マスクを選定することが重要となります。
微小粒子捕集効率(%)【PFE】:
空気中を浮遊する微小粒子を捕集する性能を確認する試験です。
0.1㎛粒子をどれだけ捕集(ろ過)されたかを示します。
バクテリア飛まつ捕集効率(%)【BFE】:
せき(咳)、くしゃみ、会話などの際に生じる飛まつのうち、バクテリアを含むエアロゾルを捕集する性能を確認する試験です。
3.0㎛粒子をどれだけ捕集(ろ過)されたかを示します。
ウイルス飛まつ捕集効率(%)【VFE】:
せき、くしゃみ、会話などの際に生じる飛まつのうち、ウイルスを含むエアロゾルを捕集する性能を確認する試験です。
約0.1㎛~5.0㎛のウイルスが含まれた粒子がどれくらい捕集(ろ過)できたのかを示します。
圧力損失(Pa/cm²):
マスクを通して一定流量で吸引したときのマスク表裏における圧力差を試験面積で除した値で示され、息のしやすさ(通気性)を示す指標値を確認する試験です。
数値が低いほうが呼吸がしやすいです。
人工血液バリア性(kPa):
血液やウイルスが、試料を透過するかどうかを確認する試験です。実際には人工血液とウイルス懸濁液を使用します。
液体が飛んできた場合、どの程度の圧力まで耐えられるかを示します。数値が高いほうが防護性能に優れています。
可燃性試験(区分1):
万一マスクに火が付いた場合に燃え広がりやすいか、広がりにくいかを確認する試験です。
燃焼速度3.5秒以上である事(表面が平滑なもの)
遊離ホルムアルデヒド(μg/g):
「ホルムアルデヒドが遊離する度合い」を評価する試験です。液相抽出により抽出されるホルムアルデヒドの量を測定します
特定アゾ色素(μg/g):
染色された繊維製品に、発がん性のおそれが指摘されている特定芳香族アミンが基準を超えて含まれていないかを調べるために行う試験です。
着色又は染色された製品についてだけ試験を適用
蛍光試験(反応の有無):
著しい蛍光反応が認められるかの試験です。
マスクの呼吸に係る本体部(耳掛けゴムなどの付属品を除く)だけに適用する。
一般社団法人日本衛生材料工業連合会に対して厚生労働省よりマスクの使用表示の検討が要請されたことを機に、2005年3月に発足した業界団体です。
リーブル株式会社は全国マスク工業会の正会員です。
家庭用・医療用マスクの製造、販売業者をはじめ、輸入業者で構成されるこの団体では、自主基準に基づく適正な表示推進のほか、フィルタ性能の試験方法の統一化や消費者の皆様に向けたマスク啓発用冊子の無料配布、海外の関連団体との情報交換などを通して、マスクの普及に努めています。
一般社団法人日本衛生材料工業連合会公式ホームページ(https://www.jhpia.or.jp/)
このマークは、「全国マスク工業会」に加盟している企業が製造・販売している、安心できるマスクの証しです。
マスク選びの基準になっている試験結果の証明や、製造する環境、安全性の基準、広告表示の仕方など、厳しい基準に合格したマスクのパッケージにしか使用することができません。
全国マスク工業会の認定マークが表示されている商品は、パッケージに記載する項目の試験が義務付けられています。
つまり、品質・性能を証明する試験を受け、試験結果に関する書類を全国マスク工業会に提出して認定がおりないと、その性能をパッケージに記載することは出来ません。パッケージに記載の仕方についても、消費者に誤認されないような表現方法が明確に指定されています。
マスク選びに迷っているという方は、このマークの有無を参考にして マスクを選定する事が重要です。
※2層式マスクは、マスク工業会マークの対象ではありません。